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ウィリアム・モリス展
 府中市美術館でやっているウィリアム・モリス展に行きました。
 以前テレビでモリスの住んだレッドハウスのことを特集していた事が有って、それ以来気になっていました。
 モリスはモリス商会というのを経営し、19世紀産業革命で質の悪い工業製品ばかり世に出回っているのを嘆いて、人々が本当に良い、美しいものを生活の中に置いて使うことを理想として、多くの物を作り、生涯働き続けた人だそうです。本当かどうかよくわかりませんが実用的な工芸と芸術が同一のものであった、というヨーロッパの中世を好み、だからこそ労働は楽しくあるべきと考えたと。私なんかは芸術は芸術だけの為にあるような気もしてしまうけれど、日用品の中にも美や芸術が有るのだと言われればそれはそうかもしれないと思います。確かにモリスのデザインした機械でなく人の手による壁紙やファブリックは本当に美しく、私はとても心惹かれます。

 いろいろな模様を見ていると、豪華だけれど、現代の高級品に使われる柄のような華美というのともちょっと違って、大袈裟に図案化していない、素直さが残るデザインのように思います。隙間にまでちりばめられた葉や小花、本当の植物のようにくねる枝。つる薔薇の赤いとげとげ、花にとまる虫、風に翻る葉。自然の息遣いを感じる上品な美しい絵は、繰り返されるパターンという形で、一枚の絵画の中に収まらず無限に広がって行くようです。こういう無限の均整というのが更に魅力的に思います。


 体験コーナーみたいなところで「手乗りいちご泥棒」を作ってみました。手のひらに乗る、立つ鳥です。
いちご泥棒

 紙にスタンプを押し、輪郭を切り取って、いちごを赤く塗ります。そして折った間に薄い紙が蛇腹みたいに折り込んであるものを両面テープで貼りつけ、できあがり。楽しい! 可愛い! 大人も皆夢中になって作ってました。

 それからインドの版木を押してみるコーナーで、いろいろあった中から適当に選んだ4つの版木を組み合わせて模様を作ってみました。いかがでしょう? 一生懸命押したけどインクが薄かったです……。
はんこ

 是非いちご泥棒に会って来てください。私は「るりはこべ」というのが一番好きでした。

府中市美術館

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posted by: nanori | 絵・美術館 | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0) |-
小林かいち、松本かつぢ
絵葉書上の2枚が小林かいち、下の右から3枚夢二、あと高畠華宵

 弥生美術館、竹久夢二美術館に行ってきました。
 夢二は時々好きで……全部好きな訳じゃないけど時々はっと惹かれることがあって、前々から一度行きたいとは思っていたのですがその為だけになかなか行けなくて、今ここで小林かいち展というのをやっていると知ってちょっと行ってみようと思い立ちました。
 弥生美術館と夢二美術館は別の建物だけど中で繋がってて二階に上がって行ったり来たりするような構造になっていて…想像以上に広かったけどゆっくり見て回るには丁度いいやや小さめの美術館でした。中にロッカーが無いので荷物お預かりしますよと言って頂いたので、受付に預けました。

 こういう時代の絵のことは私もよく知らなかったんですが……
 広い展示室を使っていた松本かつぢは、漫画っぽい可愛い子供を描く一方で、うっとり見てしまうくらい繊細な美少女も描いていて、私は横顔の美少女にとても心惹かれました。この美しい顔を描けるようになるまでかなり時間と労力が必要だったそうです。かつぢさんが泣きながら描いたっていうのがとても印象的なエピソードです。
 それから、当時の女学生の写真の載った雑誌なんかもあって興味深かったです。

 小林かいちは、「乙女デコ」というらしいんですが、最近言うゴシックと似てる所もあるけれど全く違う、もっとシンプルで調和のとれた、鋭い、それでいてどこか温かみのある画風のように感じました。赤と、紺、更に濃い紺、といった色彩の組み合わせや、細長ーい女性の姿、背景の街灯、そういうのをひっくるめた全体の構図が素敵だなあと思いました。泣いている女の人が多くて、本当に悲しげな画家さんというイメージでした。かいちさんはもともと着物のデザインをしていたそうで、絵の女性の着物も皆とても素敵。この画家さんに出会えてよかったと思います。好きでした。

 竹久夢二はポスターや本の装丁などが良かったです。


 となりの「港や」というカフェに入場チケットの半券を持って行くと割引してもらえたので、私しか客のいない2階でおやつを……

スイートポテト

 小林かいちをイメージしたスイートポテト! このデザインは良いですねえ! 軽い感じで美味しかったです。今だけらしいんで、よかったら食べてみてください。
 港やにはずっと以前来た事が有って、人とお昼を食べたんですが美術館まで行ってる時間が無く、また今度来ましょうねと言ったきり、この辺に来る事も無くなってしまったので、もしかしたらもう行かないかもと思っていたのですが、美術館を見ることができて本当に良かったです。


弥生美術館・竹久夢二美術館ホームページ

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posted by: nanori | 絵・美術館 | 19:41 | comments(0) | trackbacks(0) |-