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葵祭2017レポート

 毎年5月15日に行われる葵祭に行ってきました。初めて見るのに、何の予備知識も無く行ってしまったのが反省点です。出先だとスマホではあまり見やすい資料も見つからず、事前に本などで調べていけばよかったなあ。

 葵祭といえば、平安時代の衣装で行列、というので、どんなだろうとわくわくしていました。この時期京都に行けることはあまり無かったのですが今回たまたま京都辺りにいたのです。500人もの人が1kmの行列を作って何時間もかけて練り歩くというので、雅やかで絢爛豪華な世界、というのをちょっとイメージして行ったんですが、思っていたのとちょっと違っていたように思いました。貴族の世界、ではあるのですが、結構庶民的な行事なんだなと。

 

 いえ、絢爛豪華ではあります。高校時代塾の古文の先生に聞いたのですが、十二単とかああいった王朝装束は庶民がそうそう近づけるものではなかったので、当時そういう格好の人が現れると皆こんなきれいなもの見たことないとわらわら寄ってきた(と思う)のだそうです。今では庶民でも、テレビやなんかでああいう格好の人を見たことはあるし、もっとキラキラで何億とかの宝石ドレスも世にたくさん存在するし、昔の人ほどびっくりはしないかもしれないけれど、それでもとても豪華できれいだし、ああいう珍しいものを見にわらわら集まって、沿道にずらっと並ぶ私たちは今も昔もなんだかんだで好ましき庶民だなと(笑)実感した一日でした。そして人々があれこれ噂したり、行列の様子に思わず笑ったり感心したりざわざわ話したりしながら、暑い中こうやって物見に集まる俗っぽさが私は嫌いではありません。

 

 私は行列だけを見に行ったので神社の中でどういう感じだったのかはわかりません。最初に男の人達の行列である本列が京都御所から出てきて、その後で女の人達の行列、斎王代列(女人列)が出てきました。よくわからないで見ていたのですが(汗)私が地下鉄の丸太町駅から出て、御所の南側を通る丸太町通りを東に行ったら、ここから先は行列が出てくるからと警察の人に道の反対側に渡るよう促され、ちょっと遠い反対車線の歩道から見物。でも南側から見た方が、逆光じゃないので良かったかもしれません。

 

 

ちょっと偉そうな方が向こうの方から来ました。この方がどなたなのか全然わかりません。

 

近くでもう一回写真を撮ったつもりが……。↓

むむむ。車が。。。

 

 皆頭に葉っぱを付けています。葵?よく見えませんが、いいですね。草花を頭につけるという発想が好き。

 

 

何かかっこいい武官。しぶい男性なんだけど役とはいえ普通にこんな格好して馬に乗れて、似合っちゃう京都という町のすごさ。

 

子供も結構たくさん行列に加わっていました。赤い衣装の子達が可愛らしい。

 

 

この方は、顔もなんだか絵巻に出てきそうな感じ。

 

 

紫の藤の花飾りが軒から垂らしてあるのが勅使の牛車らしいです。大きい車で人目を引きます。これは華やか。

 

 

 で、この下の写真の偉そうな方が多分、勅使。馬のおでこに何かお面みたいなものがついているので多分。って、あれ? 勅使? 上の写真の牛車に乗らないの?

 なんとも堂々とされて、立派なご様子でいらっしゃいますね。この貫禄はただ者ではないのがわかります。この勅使が行列の中で一番偉い役の人で、本来の主役らしいです。『源氏物語』では光源氏が当時の葵祭でこの役を務めた話が出てきます。それを正妻の葵上が見にいらしたのに、当時も今のように行列を見ようと集まった人達でごった返して牛車を停める場所が無く、従者たちが邪魔だあっちへ行けと追いやった牛車にお忍びで来ていた源氏の愛人の一人六条の御息所が乗っていた、という(いきなり千年前の物語に話が飛んでも同じような祭をしている京都に驚き)車争いで有名ですね。

 

 

華やかで綺麗な風流傘

 

 

道端でくるりと回る騎馬の武官

 

 

 

 

 写真が結構〜難しいんですよ。行列は車が通る左車線を一時閉鎖して車道を歩いていて、私がいるのが反対の歩道なので遠いのと、行列が移動しているので動体に弱い私のスマホカメラではなかなかシャッターが下りないのと。また、カンカン照りで光が強すぎるし、それに間の車線には普通に車が通っているのでシャッターを押す時にさっと車が通ってしまったり、ピントが遠くに行ったり近くに行ったりでなかなか撮りたい対象に合わない…。また、車道の信号が赤になると目の前にトラックが止まって見たい場面が見えない。。。ということも結構あり。数年前のスマホカメラでは撮影に無理があったかもしれません。私はコンパクトデジタルカメラも使いこなせませんが、良い一眼レフとかでないと、はっきりきれいには全然撮れないかもしれません。見物に行かれる方はせっかくなので是非良いカメラを。

 

続きは以下に畳みます。

 

JUGEMテーマ:旅行

 

 平安装束の女の人も、身分や役職などいろいろあるみたいで、輿に載ってる人、歩いてるけど傘をさしかけてもらっている人、普通に歩いている人、馬に乗ってる人といったいろんな方々がおられてとても華やかでした。

 

 

 傘をさしかけられている小袿姿の女性は命婦、だと思います。(身分の高い女官)気品ありますねえ。

 

 

 

 

傘をさしたり、牛車を押したり結構きつそうな役の男性の方々は学生のアルバイトらしいですね。

 

 

↓この真ん中あたりの扇を持った女性たちは女嬬?

 

 

さて、その後から……

 

可愛い女童の後から、輿に乗った女性が来ました。

 

 

 

 すみません。……なんだろうあの枠に入った人……とよくわからず見ていましたが、この方が多分、今年の斎王代です。牛車の中にいるのかと思ってたよ。近くにいた見物人たちが、本物のお姫様だよと言ってました。代々京都に住んでる人で、数千万のお祭り費用を出さないといけないから当然お金持ち。なるほど現代のお姫様なんでしょうね。(祇園祭のお稚児さんも同じような感じで選ばれるんじゃなかったかな?)うわー。すごいな。

 

 なんとお美しい。

 この方は十二単を着ています。私も結構昔に十二単を着たことがあるのですが、重さが三十キロくらいあって肩と踵にずっしりくるので立っているのも結構つらく、扇を挙げて顔を隠そうとしたら、う、腕が上がらない!!状態でした。しかも5月とはいえこの炎天下、絶対暑くて汗だくなはずなのに。でも座ってたら床面に布の重さが分散するし、このようにすまして泰然と座っていたら案外いけるものなのか。お姫様は強し。でも輿を押している人たちは大変かもしれません。

 この斎王代の不思議な乗り物はタイヤのついた車で、その持ち手を人が担いで引っ張ってるようでした。腰輿(公家言葉?で「およよ」)というらしいです。

 

 

 

 

 ちょっとびっくりしたのが、馬に乗った女性。え、え、こんな雅やかな着物で馬に跨るの?

騎女(むなのりおんな)という、斎王の巫女らしいです。

 

 

 

 

 緋色の袴の裾をしぼって、靴を履きます。靴の沓(かのくつ)っぽい?(先の上向きにくるんとなってる革靴)?すごい。こんなの初めて見ました。流石、しゃんと乗ってますねえ。こういう方たちも祭り関係者とか、家柄のいい方々とかが選ばれてるんでしょうか。

 

 

 

 こちらが斎王代の牛車。桜の飾りが軒から垂れ下がっていました。って、あれ? さっきのは……。やっぱり牛車に斎王代は乗ってないようです。でもこの御簾の中にいたら全く姿が見えないからなあ。見栄えが良いからこの牛車は行列に加わっているようです。後ろから、替えの牛がもう一頭ついてきています。

 

 斎王代の牛車を見送った後、沿道を追いかけて、交差点で河原町通を北上。結構速足でついて行ったんですが、信号などで止められ、たくさんの警察官が懸命に「渡らないでください!」「下がってください!」とあちこちで大声で制止してなかなか道を渡れなかったりして、また歩道が狭いのに人が多くて前に進めず、ついて行くのが精いっぱいで追い越せない感じでした。行列末尾やその後のパトカー隊が行った途端、沿道の飲食店が呼び込みを始める。賑やかです。

 

 

 ↓向こう側のローソンで働いたりしててもおかしくないような現代的な感じの兄さん達なのに、こんなに平安装束が様になって、全く違和感なし。考えてみたら、日本人は体型はともかく顔なんてそんなに極端には変わってないだろうし、こんな格好が似合っても不思議ではないでしょうね。というか、初めから似合うようにできているのかも。民族衣装の部類ってそういうところがあるような気がします。

 

 闕腋袍(けってきのほう、脇を縫っていない武官の服)、巻纓(けんえい)冠と老懸(緌、おいかけ。顔の横に扇状になっているピンピンの束)、すごい好きです。何かかっこいいですよね。おいかけがあると十割増しかっこいい。多分この方は殿上人でないので、冠の後ろの垂れみたいな纓「えい」が細いワイヤーみたいなのに(見た目)なってます。布衣(狩衣、赤いやつ)の袖のところに「袖くくりの紐」があって、こういうの何か好きで。この紐、私にはどうしても「うしろの百太郎」のイメージですが(百太郎が着てるのは水干だったかも)。とにかく良い。

 

 

 

 で、すぐ横で変にじろじろと、男の袴の裾から出てる足とか撮っててまるで不審者ですが、この写真も見て下さい。

 さっきの写真だと藁でできた雪ん子の長靴のようにも見えますが、こっちもわかりにくいでしょうか、靴と足首から上のレッグウォーマーみたいなのとは別になっています。靴みたいなのは下級武官の穿く「麻鞋(まがい)」という靴なのではないかと思います。麻鞋は苧麻(ちょま、カラムシ、イラクサ)で編んでいる靴です。行列の他の人達はほとんど白い足袋+わらじっぽいのか草履?(よく見えない)が多かったように思うのですが、こういう編んだ藁っぽい人が時々いて何か面白いなあと思いました。

 

 

 斎王代の牛車に追いつきました。今度は左車線側の歩道(西側)にいるので近くでよく見えます。河原町通では皆で頑張って車を押していました。牛一頭に全部任せるわけではなかったんですね。

 

 

 

 あまりのきつさ、暑さに、ほんの一時休憩される方々。ペットボトルのお水飲んでる。こういうのが普通ーに見られる光景が、人の息遣いの感じられる祭りっぽくていいですね。お疲れ様です。

 

後ろの替え牛の手綱を持っていたおじさん。絵になってました。

 

 とても綺麗なつやのある黒牛です。洗ったりブラッシングしたりして、よく手入れされてるんでしょうね。うつくしいうしよ。

 

 最後に撮っておいた、斎王代の牛車の装飾。赤、青、黄色、緑の絵がとてもきれい。

 

 

 行列の中には、竹の熊手のようなものを持っている人もいるんですが、ホームセンターで売ってるようなプラスチック製の箒やキャスター付きのキャリーバッグみたいなのを持っている人もいて、「え?何故?」と思っていたら、どうやらどうしても道に落としてしまう牛馬の糞を掃いてかき集めるといった作業をするための物のようでした。キャリーバッグはよくはわからないけど。本当にお疲れ様です。

 行列の後ろについて行く紅白の垂れ幕の軽トラに、黒いビニル袋に詰めた牛馬の糞をどんどん載せていました。こういうのがまたいい。

 

 何かとても平穏な時間が過ぎて、このままいつまでもいつまでも、行列と一緒に歩いていくような気がしていたけれど、だんだん人ごみと信号に遮られて進めなくなってきて、今出川通りまで来た辺りで追いつけなくなってしまいました。いつまでもいつまでもあると思っていた日常が急に遠ざかっていくような変な気分。平和で穏やかな世などもしかしたらどこにも無いのかもしれない……。でも、とても心地の良い、日常的な非日常とでも言おうか、行列も沿道の見物人も皆知ってる人たちであるかのような親しみを感じてしまいながら、そうか、これは特別なお祭りで本来なら私とは何の縁もないものだったなと、去ってからやっと気づくような、遠くて近しい、不思議な世界がそこにあったように思います。そういうのをごく普通に日常的に持っているのが京都という街なのかもしれません。

 

 

 行列の進み具合がちょっと予定より遅れていたらしく私は12時くらいに今出川通りで行列の末尾と別れました。私はこの後下鴨神社上賀茂神社の社頭の儀には行かず、鴨川を渡って、百万遍さんの手作り市へ寄って帰りました。

 

鴨川は上流から下流を見るのが好きです。どこまでも広い空にはトンビがいっぱい。さわやかな風が吹いていました。

またこの季節に来よう。

 

にぎはへる行列はゆきまたいつかあふひもうららに夏を迎えん

 

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posted by: nanori | | 22:25 | comments(2) | trackbacks(0) |-
わー、なんか読んでるあいだ、タイムスリップした気分!
なのりさん詳しいね〜!
衣装の説明とかおもしろくて好きだな。
百太郎って!きゃはは。
わたしはこの時代の衣装は「犬夜叉だぁ〜」ってわくわくしました♪
葉っぱをつけるのは神様へのなにかのしるしなのかな?
どうせならお水飲むのも竹製の水筒とかにしてほしいな!(^∀^)
| カッパ | 2017/05/22 11:41 AM |
>カッパさん

ありがとうございます!
いえいえ〜、高校生の頃国語の資料集とか見るの好きで、平安時代いいな〜と思ってたんですが、もうほとんど忘れてます(;^_^A
犬夜叉!そうですね、あの赤いのすごい印象的ですよね。犬夜叉何回かしか見たことないですが(漫画の最初の方と、アニメ時々)、あの雰囲気好きでした。百太郎は何故か子供の時家にあって、怖い話好きだったのでよく読んでました(笑)
このお祭りは行列が目立ちますが神社での儀式が本当のメインなようなので、葉っぱも神道的な何か意味があるんでしょうねえ。全然調べないで行ってしまって。。。古いお祭りって興味深いですね。行列の人達が皆付けていて素敵でした。

そうそう、竹筒みたいな水筒ならぴったりなんですけどね〜。普通にペットボトルで飲んでて(その場で配られるのかも?)やっぱり現代だ〜と面白かったです(笑)
| なのり | 2017/05/28 8:15 PM |









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