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中世"風"のお話の中での「乳母」の存在

 また「グロリアの物語」話になります。メモとして。

 

 主人公たちの年齢が十代〜二十代と若いと、どうしてもその親の世代の影響、支配下にあることが多く、最初に主人公をお姫様、王女様にしようと思って書き始めた後で、王女?ということはその国の王様って……とかいうことを考えなければならなくなりました。

 主人公周辺の人々に関してもどうしてもそうなってしまうので、キャラの性格云々は特に深く考えていませんでしたが「設定」の面でその周辺像を作り上げていかねばならなかったのでした。折角「お話書くぞ!」と思った初っ端から思いがけず面倒な作業になりました。で、その設定とキャラがマッチすれば一応OK。なんか嫌、うー気持ち悪い、という感じで何度も何度も大量の文章を捨てては書き直していて、無意識下でキャラの動きを決めたりはしていたのかも。

 

 

 

( この話の中で、「乳母」というポジションがあります。今の研究ではそういう話は多分無い??のかもしれないですが、昔読んだ本で中世ヨーロッパだとあまり子育てのメインに乳母が出てこなくて、王侯だと特に、高貴な母が自らの高貴な母乳を子に与えるのを望んだんだったような(地域や年代によって変わる可能性有り)記述がありました。結構昔のことでちょっと誰のどういう本なのか全然思い出せないし事実ではないのかもしれません。私の想像にすぎない部分も多いしそもそもこっちは架空の世界の話なのでどうでもいいのかもしれないですが、この話を書いた時期にそういう認識がちょっと私の中にあったので、それを意識した話です。  )

 

 グロリアの物語の中で乳母がいる、ということがはっきりわかるように書いているのは、主人公グロリアと、南の国の王子レイモルドだけです。グロリアのお母さんは体の弱い設定だったので死にそうになりながら子供産んでいてもう他に子供も望めない、育児も乳母が主。そういうこともあって、グロリアが産みの母に対する執着を見せることはあまりありません。ただ、目の前で死なれて……ということに関しては今で言うトラウマで、その後もほとんど母はトラウマとしてしか出てこない。そして幼い時に都を離れてしまい、乳母に関しても存在自体を忘れてしまいます。途中から、乳母の娘で幼少時によく面倒見てくれたマリアさんという侍女が唯一母親的な存在として(養母はあきらかに他人の子を育てる感じでグロリアを養育していたのでちょっと弱い)登場し、成長した主人公に一番親身になって、話の終盤までずっと傍で助けています。本来の母親とはやはり関わり方が違いますが、母親の代わりに一応いる。

 

 東の王子テルーは両親にべたべた愛されて育っておりとりあえず乳母は登場しません。いるかいないかは別として。

 

 西の王子カルレイラは後妻からうとまれ、周りはとばっちりを恐れて彼に親身になってくれる人もあまりいなかった模様。ということでよくわからないけどとにかく乳母は登場しません。

 

 グロリアの従兄マーセントリウスは母親を早くに亡くし、母方の親族に大切に育てられていた。奔放な性格もあっていつも仲間と一緒にいて、寂しいことはあったとしても全くの孤独な環境には無かった。母親その人のことを思い入れを持って考えている描写は無し。この辺は結構淡泊に描いてますが、代わりに彼は女好きで、常に複数の恋人がいました。いろんな人との会話から、明らかに女性に母性を求めてるようなところはある。乳母は出てきません。

 

 最後、南の王子レイモルドのこと。例外的にここだけ、本編の南の国の章を書く前に番外編を書いています。レイモルド王子にはしっかり乳母がいて、話の中によく登場しています。「乳母」という人が活躍しているのはここだけです。これはつまり王子が、幼少時母親にネグレクトされていたことを示しています(その様子は番外編に書いていますが、本編では描かれません)。母の代わりに王子を育てていた乳母マーサさんが、王子が大人になっても彼のそばにいていろいろ面倒をみてやっていたことになります。で、彼女自身は家族も無く一人なので実は過去にいろいろあったのかなという女性なのですが、それは多分今後も掘り下げて書くことはないと思います。

 レイモルドは最初の設定でそうしてしまったからとしか言いようが無い……のですが、主人公の目からはあんまりそう見えないようだけど実はこの話の中で一番というくらい感情が激しくて、それを表に出さない。激しい感情以上に理性が強く、更に傍に有能なアールンネマルク先生がいてしっかり彼の感情をコントロールして過剰な部分を矯正し続けているところがあったのでポーカーフェイスの下に抑え込んでいることができる、ようです。(と私も後から分析して思っただけです。)表立って感情の激しい、わーわー発散してすぐすっきり型のマーセントリウスよりも事態は深刻。一番まともそうに見えて結構やばいところのある人だと思います。そんなのもありつつ一番真面目で自分に厳しくて向上心の有る人だから、一番可哀想な目に遭ってる。で、そんな彼が可哀想で、乳母のマーサが控えめに控えめに、見守ってる感じで傍にいるのです。自分はたいして何にもできないけど……という感じで、いつも穏やかに、優しく。この人が無ければ彼は駄目だったんじゃないか……一見いてもいなくてもいいように見える、地味だけど実はかなり重要な存在なのでした。

 

 乳母というキーワードでそういうことをいろいろ考えておりました(細かい事はご想像にお任せします)。

 

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posted by: nanori | 執筆 | 14:54 | comments(0) | trackbacks(0) |-









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